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50センチの距離
第1章 オムライス
日陰から一歩出ると、ジリジリと灼ける音が聞こえそうな気がする。日傘を持って来なかったことを猛烈に後悔したけど、それも後の祭り。
「…あっつ…」
思わず声に出た言葉は、言霊ってホントだな、と思ってしまうくらい、容赦なく暑さを増幅させる。
だからって今、寒いとか涼しいと言ったところでこの暑さが和らぐわけではなく、やっぱり言霊なんてナイナイ、と思ってしまうのだけど。
だいたいまだ5月だっていうのに、なんだってこんな暑いんだ。
やっぱ異常気象なのかな。
昔はこんなに暑くなかったよね。
ふー、とひとつ息を吐き、時計を確認する。
午後13時半。
予定まで時間もあるし、お昼も取り損ねてる。今なら落ち着いて空いてるだろう。
そこからほど近い一軒の店に向かった。
「…あっつ…」
思わず声に出た言葉は、言霊ってホントだな、と思ってしまうくらい、容赦なく暑さを増幅させる。
だからって今、寒いとか涼しいと言ったところでこの暑さが和らぐわけではなく、やっぱり言霊なんてナイナイ、と思ってしまうのだけど。
だいたいまだ5月だっていうのに、なんだってこんな暑いんだ。
やっぱ異常気象なのかな。
昔はこんなに暑くなかったよね。
ふー、とひとつ息を吐き、時計を確認する。
午後13時半。
予定まで時間もあるし、お昼も取り損ねてる。今なら落ち着いて空いてるだろう。
そこからほど近い一軒の店に向かった。