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50センチの距離
第3章 シャンディガフ Le bar ombrage
確かに付き合ってくれと告ったのは俺からだったし、終わりは俺が、一方的に振られたカタチだった。
俺たちの付き合いは常に涼子が上位で、俺は惚れた側。
だけどそんなのは昔の話。
そりゃ振られた直後は凹んだし、みっともなく引き摺った。

だけどいつまでもそれに縋る程、俺も暇じゃない。

2人の関係はとっくの昔に終わってるのに。

未だに俺は自分のモンだと言わんばかりの態度。
ウンザリしたが、それを声に出してもそんなんじゃないけど、やっぱりまだ私に未練あるんだぁ!と逆に喜ばせてしまうのは目に見えていて。それも面倒臭いから、俺は黙って通り一遍の接客をする。

何がしたいんだか。

イヌやネコの縄張り争いでもあるまいに。

あぁ、でもホント、そういうことなのかもしれない。
そうやって過去の男を繋ぎとめられていると、自分のことを慕ってる男がいると、確認することで安心してるのかもな。

寂しいヤツ。

俺にはもう、涼子に対する未練も、ましてや好きだなんて気持ちも、これっぽっちもないけど。

それを殊更に主張して、喧嘩する気もない。
もう、そんな、喧嘩するような相手じゃない。

今はただの、マスターと客なんだから。

フツーに接客して、金を払って貰えればそれでいい。

常連になって欲しいとは、別に思わないけど。




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