この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
50センチの距離
第3章 シャンディガフ Le bar ombrage
バーをオープンしてから、どのくらい経った頃だろう。
野田さん含む、昼間の常連さんも偶に寄ってくれるようになった頃。

涼子が来た。
俺の、別れた彼女。
ってもそんな別れてすぐ、じゃあない。
別れてから3年は経ってる。
こっちにしたら断ち切って、時間も経って、未練も消え失せた今頃になって何で来るんだ、て感じだったが。

宣伝も特にしてないのに、何で知ってるんだ、とも思ったが、涼子はこの店を紹介してくれた友達、コウスケとも共通の知り合いだ。俺のイタリアンレストラン時代のネットワークは、未だに色々健在だ、ってことなんだろう。

客として来た人間に、何しに来たとも言えず。

これ呑んでさっさと帰ってくれ、てつもりで、いつも呑んでたシャンディガフを出した。

「さっすがぁ。私の好み、ちゃんと覚えてるんだね、彰。」

あぁ。
そうか。

コイツはこういう女だった。

自分は要らないと捨てたモノでもヒトにやるのは惜しい。

つまり、別れた後でも俺が自分のコトが好きか、他にオンナの影はないか、確認しに来たんだ。
/507ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ