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50センチの距離
第31章 お餅ピザ ーハプニングー
私ったらなんでブーツなんか履いて来ちゃったんだろう…それはこんなに歩くと思わなかったから?
足痛い…
お腹空いた…
満身創痍でやっと神社の石段を登り終える。
あ、初詣の時って、屋台とか出てる?
なんて思っても、何もなく。
御守りや御神籤や破魔矢しか見当たらない…
元々ないのか、時間的にもう閉まった後なのかはわからないけど…
はぁぁ…

深いため息をついた私の足元に、何かがぶつかってきて、不意を突かれて膝カックンされた私は、思い切り転んだ。

痛ッたァ…石畳で膝を打って泣きそうになりながら膝カックンの正体を見ると、小さな子供だった…子供もぶつかったのが痛かったのかうぇーん、と泣き出した。痛いのは私の方よ!このガキッ…と捕まえかけた時、

「おい!待てコラユウ!待てって、あっ!あ〜ぁ〜もう!」

走ってきた父親らしき男性が明らかに被害に遭ってる私を見つけた。
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