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50センチの距離
第31章 お餅ピザ ーハプニングー
「すみません!子供が勝手に走ってっちゃって!」
私に頭を下げた男性は、ユウと呼んだ男の子の頭をペチッと叩いた。
ぶつかって泣いてた子供は更に大音量で泣き出す。
「脚…うわ、ちょっとそれ…」
「え?…うわっ」
石畳で思いっきり転けたからだろう。
タイツが破れて血が出てる。…どうしよう…
「どしたの?ユウは?」
後ろからもう少し大きな子と手を繋いで歩いてきた奥さんらしき女性。
「…や、ユウがぶつかったみたいでさ。怪我させちゃったんだよ…」
「ウソッ⁉︎」
「あの、お連れさんとかいらっしゃいます?」
「…いえ…」
「…正月で病院も空いてないし…あの、良かったらウチで手当てだけでも…タイツ買って返しますし…」
「………」
どうしよう、と悩んだけど、たしかにこの脚で石段を降りてまた駅まで歩くのもキツイ。膝に穴の空いたタイツで血を流しながらコンビニ入るのもやだ。
そもそも奥さんが居るんだからヤバい事はされないだろう。
「…じゃあ、まぁ、お言葉に、甘えて…」
男性の手を借りて、よいしょ、と立ち上がる。膝にズキッと痛みが走って、うまく立ち上がれなかった。
ぶら下がるような感じになったけど力強く支えてくれて、
「おんぶと肩貸すのどっちがいい?」
「…か、肩、で…お願いします…」
流石に初対面の男性におんぶして貰うのは抵抗がある…
私に頭を下げた男性は、ユウと呼んだ男の子の頭をペチッと叩いた。
ぶつかって泣いてた子供は更に大音量で泣き出す。
「脚…うわ、ちょっとそれ…」
「え?…うわっ」
石畳で思いっきり転けたからだろう。
タイツが破れて血が出てる。…どうしよう…
「どしたの?ユウは?」
後ろからもう少し大きな子と手を繋いで歩いてきた奥さんらしき女性。
「…や、ユウがぶつかったみたいでさ。怪我させちゃったんだよ…」
「ウソッ⁉︎」
「あの、お連れさんとかいらっしゃいます?」
「…いえ…」
「…正月で病院も空いてないし…あの、良かったらウチで手当てだけでも…タイツ買って返しますし…」
「………」
どうしよう、と悩んだけど、たしかにこの脚で石段を降りてまた駅まで歩くのもキツイ。膝に穴の空いたタイツで血を流しながらコンビニ入るのもやだ。
そもそも奥さんが居るんだからヤバい事はされないだろう。
「…じゃあ、まぁ、お言葉に、甘えて…」
男性の手を借りて、よいしょ、と立ち上がる。膝にズキッと痛みが走って、うまく立ち上がれなかった。
ぶら下がるような感じになったけど力強く支えてくれて、
「おんぶと肩貸すのどっちがいい?」
「…か、肩、で…お願いします…」
流石に初対面の男性におんぶして貰うのは抵抗がある…