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50センチの距離
第37章 フレンチトースト & クロックムッシュ
朝起きると、お願いした通り、高塚さんはベッドの中に居てくれた。

「おはよ。」

「やっと起きた。」

「え?今何時?」

「7時…」

「高塚さん何時くらいに起きたの?」

「5時半…」

「はや…え、でも昨日寝たのって…」

「2時過ぎ…3時前、かな…」

「え?2時間くらいしか寝てないの?」

「いつも5時半起きだから…寝るのが何時でも5時半には目が醒めるんだよ」

「…だからいつも朝ごはん作ってくれてたの…」

「ヒマだし。」

「ごめんなさい…我儘言っちゃって………」

「カワイイ彼女のお願いだから、しょうがないよね。それも起きた時独りでいたくないから一緒に居てなんてカワイイこと言われたらさ…断れるオトコはいないと思うよ。」

「スモモも起きちゃってるね…」

おへそに当たる硬い感触に、えへ、と笑う。

「もうずっとスモモって呼ばれるんだ…ま、今は朝勃ちだから別にほっときゃ治るけどね。」

「シたいわけじゃない…?」

「チカがしたいなら出来る。朝からイッパツ行っとく?」

「……明るいの、恥ずかしい」
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