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50センチの距離
第40章 birthday cake
しばらく待って、小さな紙袋を渡される。
値段は税込で2万ちょい、予算を聞かれて3万から5万、なんて言ったものの、ケチ臭いと思われたくなくて見栄張ったトコもあるから、5万とかしたらちょい厳しいな、と内心ヒヤヒヤしてたから、ホッとした。会計を済ませ、どこか行きたいところは?と聞くと別に無さそうで。

「ちょっと、ブラッとしようか…時空の広場とか行ってみる?」

「…うん…」

大阪駅から大丸まで続く、渡り廊下のような場所、眼下にはひっきりなしに電車が行き交うホームが一望できる、それが時空の広場(ときのひろば)。ちょっとベンチスペースがあったり、軽く飲み物とかアイスとか買えるスタンド的なとこもあったっけ。と思いながら向かうと、緑色のポスターが見えた。

「高塚さん、コレ、今こんなのやってるみたい!」

チカがポスターを指さすと、まさに今行こうとしている目的地が、期間限定で公園になっている、ということだった。
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