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50センチの距離
第40章 birthday cake
貰った弁当箱の袋を2つも提げ、
「得したね!」
とご満悦のチカ。まぁこの弁当箱を使うときが来たとしても、その弁当は俺が詰めるんだよなぁ…とぼんやり想像しながら、苦笑いしか出てこない。
他に行きたいところもなかったし、弁当箱を貰う為に一旦3階のインフォメーションセンターまで降りてきたから、また芝生の広場に戻る気も失せ、そのまま電車に乗って帰ることにした。
店に着いたのが2時過ぎ。
コーヒーを淹れて、ケーキを出した。
下に敷いた紙ごと少し大きめの皿に乗っけてから、皿とフォークを先にカウンターに出し、ケーキと包丁を持って行く。
「誕生日、おめでとう。」
「…わぁ…キレイなケーキ…里見さんのお店の?」
目を見開き、ケーキを見つめるチカ。
そのキラキラした目が見たいから、頑張っちゃうんだよな、俺は。
「そう。チカと2人で食べれるように、里見が半分甘さ控え目に仕上げてくれたみたい。」
「すごい…食べちゃうのもったいない…記念に写真撮る‼︎」
「どうぞ。」
携帯を出して角度を変え、何枚か写真を撮る。
「得したね!」
とご満悦のチカ。まぁこの弁当箱を使うときが来たとしても、その弁当は俺が詰めるんだよなぁ…とぼんやり想像しながら、苦笑いしか出てこない。
他に行きたいところもなかったし、弁当箱を貰う為に一旦3階のインフォメーションセンターまで降りてきたから、また芝生の広場に戻る気も失せ、そのまま電車に乗って帰ることにした。
店に着いたのが2時過ぎ。
コーヒーを淹れて、ケーキを出した。
下に敷いた紙ごと少し大きめの皿に乗っけてから、皿とフォークを先にカウンターに出し、ケーキと包丁を持って行く。
「誕生日、おめでとう。」
「…わぁ…キレイなケーキ…里見さんのお店の?」
目を見開き、ケーキを見つめるチカ。
そのキラキラした目が見たいから、頑張っちゃうんだよな、俺は。
「そう。チカと2人で食べれるように、里見が半分甘さ控え目に仕上げてくれたみたい。」
「すごい…食べちゃうのもったいない…記念に写真撮る‼︎」
「どうぞ。」
携帯を出して角度を変え、何枚か写真を撮る。