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50センチの距離
第40章 birthday cake
ケーキが小さいのと、全体にデコレーションが入ってるから、ロウソクを立てる場所もなくて、考えた結果、数字の形のロウソクの2と4を買ってトレイに2個並べて置いた。
「消す?」
昼間だからあたりはまだ明るくてムードはイマイチだけど、ライターで火をつけた。
「…コレも写真撮っていい?」
「早くしないと溶けるよ」
携帯でもう1枚写真を撮り、ロウソクを吹き消した。
上に立てるとケーキにロウが垂れ落ちるけど、別皿だとその点は心配しなくていいな…
ロウソクの火が消えたから、ケーキにナイフを入れる。
金粉の境界線でぴっちり半分に2カットし、プレートと金粉の側をチカに、もう半分を自分の皿に。
食べちゃうのもったいない、なんて言ってたくせに、切ってしまうとその呵責もなくなったのか、躊躇なくフォークを突き立てる。
「いただきまーす!」
ケーキをひと口含んだチカの目が、ん!と大きく開く。
この顔も好き。美味しい顔だ。
「美味しい…コーティングもチョコなのに中もチョコなんだね…でも甘ったるくなくてオレンジの風味がする。オレンジピールかな⁉︎」
「消す?」
昼間だからあたりはまだ明るくてムードはイマイチだけど、ライターで火をつけた。
「…コレも写真撮っていい?」
「早くしないと溶けるよ」
携帯でもう1枚写真を撮り、ロウソクを吹き消した。
上に立てるとケーキにロウが垂れ落ちるけど、別皿だとその点は心配しなくていいな…
ロウソクの火が消えたから、ケーキにナイフを入れる。
金粉の境界線でぴっちり半分に2カットし、プレートと金粉の側をチカに、もう半分を自分の皿に。
食べちゃうのもったいない、なんて言ってたくせに、切ってしまうとその呵責もなくなったのか、躊躇なくフォークを突き立てる。
「いただきまーす!」
ケーキをひと口含んだチカの目が、ん!と大きく開く。
この顔も好き。美味しい顔だ。
「美味しい…コーティングもチョコなのに中もチョコなんだね…でも甘ったるくなくてオレンジの風味がする。オレンジピールかな⁉︎」