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50センチの距離
第43章 ジンジャーシロップ
彩乃さんは結構辛口で、結婚してた頃、兄貴と一緒に帰省した時に作ったのを持ってきてくれて。それをビールに入れてシャンディガフにして一緒に飲んだっけ。俺はシャンディガフも嫌いじゃないけど、強炭酸水+ウォッカのモスコミュールが気に入ってガンガン飲んだ。
兄貴はビールはそのままがいい、と頑として飲まなかったけど。あの人甘党だから、コレは好きじゃなかったみたいだ。
久しぶりに作ってみるか。
メモを片手に階下に降りた。


生姜100g
ブラウンシュガー80g
はちみつ大さじ1
シナモンスティック1/2本
鷹の爪1本
レモン汁大さじ1
水200cc

生姜をキレイに洗って、皮の隙間のゴミや土を落とし、皮ごと擦り下ろす。
後はレモン汁以外の材料を全部小鍋に入れて、弱火で15分くらい煮込む。

目の細かいザルで漉して(なければ味噌こしみたいなのにキッチンペーパーとかコーヒーフィルターをかましてもOK)
レモン汁を加え、粗熱が取れたらガラス瓶なんかの保存容器に入れて、冷蔵庫で保管。

鷹の爪は好みで、辛いのが好きなら種ごと半割で、種を除けばちょっと辛味が抑えられるし、もちろん入れなくても大丈夫。シナモンも好き嫌いが分かれるし、カルダモンとかクローブとか、自分の好きなスパイスを入れてもいい。

因みに絞った後の生姜も、まだまだ生姜の辛味は残ってるから、俺は捨てる前に肉の下茹での臭み抜きに使ったりする。あ、折角だからコレで豚のブロック買って角煮でも作っかなー…


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