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第43章 ジンジャーシロップ
「コレ、お湯で割っても美味しいかも!」

「ホットジンジャー?いいね、身体があったまりそう。」

「ね!紅茶に入れたらジンジャーティーだよ?」

「それもイケそうだな。持って帰る?」

「いいの?」

「いいよ。まだ試作だから。店で出す用のはもちっと配分考えて甘口と辛口で、今までのジンジャーエール使ってたメニューに追加してくかな、とか思ってたとこ。」

「自家製ジンジャーシロップ、で瓶詰めして売ってもいいかも!」

「売れるか?」

「私なら欲しい!ウチ呑みのお酒にちょい足しもできるし、お酒じゃなくても色々楽しめるし…需要はあると思うよ?最初は数量限定にして、大変なら予約とかでも。なんならPOP作ろうか?」

「面白そうだな」

「よっしゃ!今晩待ってる間にすること出来た!可愛いの考えるから、期待してて!」

「わかった。任せるよ。」

チカは仕事柄、企画するのは好きみたいだ。店のこと考えてくれることも勿論嬉しいけど、それ自体より、チカが楽しそうなのが、見てて楽しいんだけど。

時間は午後2時。

コインランドリーに布団取りに行って…イチャつく時間は充分あるな…

「ちょっとコインランドリーに布団取りに行ってくるから、先に部屋上がって待ってて?」

「はぁい」

チカを店に残し、俺はバイクでコインランドリーに向かった。



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