この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
50センチの距離
第45章 インスタントコーヒー
「せめて、ドリップコーヒーにしないと…かなぁ…って」

「…別に改まった客じゃないんだから…」

「…高塚さん、インスタントなんて飲むの?」

「…俺をなんだと思ってんの。」

苦笑した俺に、チカは、

「だって…高塚さんのとこでインスタントなんてあり得ないでしょ」

インスタントコーヒーのボトルの蓋を開けたり閉めたり弄びながらポソポソと呟く。

「俺ンとこは店だもん。そりゃ金取ってインスタントは出せんよ。けどインスタントが悪いなんて思ってないよ。」

「そう、なの?」

「ドリップなら美味いってもんでもない。豆の種類だけじゃなく、炒り方挽き方保存方法で風味は全然変わってくる。寧ろ、時間経って香りの飛んだコーヒーなら、インスタントの方が美味いと思うよ。」

「そう、なの?」

「だって。インスタントは、コーヒーメーカーの、謂わばプロが、手軽にコーヒーの味を楽しめるように開発した技術の粋の結晶だろ。拘って落としたドリップコーヒーには敵わないかも知れんけど、だからって不味いわけでも悪いわけでもない。面白いの見してやる。」
/507ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ