この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
50センチの距離
第45章 インスタントコーヒー
タルゴナコーヒーをひと口すすり、
「うん。甘い。コレ高塚さんはムリだと思う。」
「うん、飲まなくても分かってる。」
「味は…コーヒー牛乳かな。」
「コーヒー牛乳だからな。」
当たり前の感想を真顔で述べるチカに苦笑する。この材料で他の味がしたらその方がびっくりだろ。
「でも、見た目がカワイイし、コーヒーのモコモコした感じも楽しい。ありがと、高塚さん。」
ガラスのコップを両手で持って、ミルク髭ならぬコーヒー髭つけて微笑むチカ。
なんだその可愛いの…
思わず隣に座ってるチカの後頭部を引き寄せ、唇の端についたコーヒーの泡をぺろっと舐め取った。
「甘っ…」
慌ててブラックコーヒーを飲む。
「…綾部で告白した時も、電車の中で、私の唇舐めたでしょ…」
「そうだっけ。」
「そうだょ…」
真っ赤になって俯く。可愛いすぎだろ…
「ダメだった?」
「…もっと、して欲しくなっちゃう…」
好きなオンナからの、そんな煽り文句に昂ぶらないオトコが居るんだろうか…
イヤ、居ない。きっと居ないハズだ。
「うん。甘い。コレ高塚さんはムリだと思う。」
「うん、飲まなくても分かってる。」
「味は…コーヒー牛乳かな。」
「コーヒー牛乳だからな。」
当たり前の感想を真顔で述べるチカに苦笑する。この材料で他の味がしたらその方がびっくりだろ。
「でも、見た目がカワイイし、コーヒーのモコモコした感じも楽しい。ありがと、高塚さん。」
ガラスのコップを両手で持って、ミルク髭ならぬコーヒー髭つけて微笑むチカ。
なんだその可愛いの…
思わず隣に座ってるチカの後頭部を引き寄せ、唇の端についたコーヒーの泡をぺろっと舐め取った。
「甘っ…」
慌ててブラックコーヒーを飲む。
「…綾部で告白した時も、電車の中で、私の唇舐めたでしょ…」
「そうだっけ。」
「そうだょ…」
真っ赤になって俯く。可愛いすぎだろ…
「ダメだった?」
「…もっと、して欲しくなっちゃう…」
好きなオンナからの、そんな煽り文句に昂ぶらないオトコが居るんだろうか…
イヤ、居ない。きっと居ないハズだ。