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50センチの距離
第48章 紫蘇ジェノベーゼ
奥の方を捉え、グッと腰を押し付けるとチカの反応が変わる。
一際高い喘ぎ声の後、ナカがぎゅっと締まり、その締め付けに敢え無く俺もフィニッシュ。
くったりと弛緩する身体からゆっくりと離れ、ドロっと纏わりつく粘液をティッシュで拭いた。

「…つけないで、シた?」

「うん。ダメだった?」

チカはふるふると頭を振る。

「チカには俺の子ども産んで欲しい。だから、もう逃げない。チカのご両親にも近いウチに挨拶に行くよ。…そうだな。来月の連休あたりとか」

「…急だね…いいの?」

「だって。今日のでデきてたら初めての挨拶が妊娠の報告になっちゃうだろ?それよりゃ一回会っといた方が心象がいいんじゃないかとか、思うんだけど」

「…じゃあ、私も仕事、考えようかな…いつ妊娠しても休み難くならないように、ちょこちょこ根回し。」

「…そうだな。そっちは俺関与できんから頼むよ…」

「あ、でも待って。来月の連休あたりってモロ台風シーズンだ…」

「…じゃあ、まぁ、船が動いてたら、ってことで…」

そっか…京都北部も大阪も、川しかないし殆ど台風の影響とかないから考えてなかったな…
まぁ昨今の大雨の水害とかはほんとどこで起こるか予想がつかんけど…
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