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50センチの距離
第11章 ロイヤルミルクティー
野田さんが、俺のことを見てないことなんて、百も承知だ。

だけど、まだ付き合ってないなら、望みはある。
デートしたり、食事に行ったり、楽しいこといっぱいして、そのうちに俺のことを見てくれるようになればいい。

待つのは慣れてる。

俺は、そんなモテるタイプではないから、黙ってたって女のコが寄ってくる、なんて恵まれた男じゃない。

黙ってたら、所謂、草食と言われるタイプ。
でも、別に女のコが嫌いとか怖いなんて思わない。フツーに彼女欲しいし、かわいいコが好き。
超肉食系の、強そうなオンナのヒトはちょっと…いやかなり、苦手だけど…

学生の時から、女のコにモテるには、というか、好きな女のコを振り向かせる為の努力はずっとしてきた。

高いプレゼントより、日頃のきめ細かいフォローと、話を聞いてあげるスタンス。
面倒くさい、小さいことの積み重ね、こそが女のコを繋ぎ止める秘訣だと、俺は思ってる。
だけど、好きなコになら、それも楽しくできる。
きっと、忘れさせてあげるよ、俺なら。


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