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心の隙間を埋めて
第5章 初めてのデート

 俺の体温より熱く、じっとりと湿った部分に触れる。お腹のような茂みの感じはないその中心に指を滑り込ませて、熱いその感触と彼女の反応を確かめる。

 「あ、あっ」と、彼女の口が空気を探すようにパクパクと動く。

 クチュクチュという音が車内に広がり、トロンとした粘りが指に纏わる。

「凄い……凄く濡れてるよ」

 俺はハチミツが纏わった指先を彼女に見せた。彼女の口元にかざす。

「イジワル……先生がイジワルするから……」

 彼女は目を潤ませて、俺の指を小さな口に含んで舌に包まれる。こくんと喉を鳴らしながら……。
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