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SMを詰め込んだ短編集
第10章 アリスのその後 /SM
酷い雨は止むことを忘れてしまったようだ。
ざあざあと凄まじい雨の音で目が覚めた。
「おはよう、鈴」
「ん…」
蓮のにおいがするシーツのなか。温かい腕に抱かれて目を覚ました。
「痛むところは?」
「……ん…?」
「ふふっ…たくさんイっちゃったもんね。まだ覚醒できないかな」
とろとろと微睡んでいると、ゆっくり蓮に焦点があってくる。至極穏やかで優しい笑みを浮かべ、あたしの髪を撫でた。
「とってもかわいかったよ、今日も。愛しいよ」
「…あ、れん…あたし…寝ちゃった…?」
「うん。どこまで覚えてるかな…クリトリス、もっと強くしてって言ったのは憶えてる?」
「え……?そ!そんなこと言ってない!」
一気に目が覚めて恥ずかしすぎて頭まで毛布をかぶった。
「あはは。バレちゃったか」
「もう…蓮なんか……」
「お?その流れは“嫌い”って言うつもりなのかな」
「うう…」
そっと毛布の隙間から蓮の顔を伺うと、笑っていた。
「言わないでしょ。僕のこと大好きでしょ?」
「うん…」
「ちゃんと僕の目を見て言ってほしいなぁ」
鈴が隣にいるのに顔が見えないなんて寂しいなー。
そう言いながら毛布ごとあたしを腕に包んで、ふたりで笑った。
暑い毛布から抜け出して、そうして蓮の首に絡みつく。
蓮もしっかりあたしの背中に腕を回してくれた。
「蓮、大好きだよ」
そう言うと、ぎゅっと力を込めてくれるこの腕が。
「僕も、鈴のこと心の底から愛してるよ」
目を細めて笑う蓮が。
大好きだよ…
ざあざあと凄まじい雨の音で目が覚めた。
「おはよう、鈴」
「ん…」
蓮のにおいがするシーツのなか。温かい腕に抱かれて目を覚ました。
「痛むところは?」
「……ん…?」
「ふふっ…たくさんイっちゃったもんね。まだ覚醒できないかな」
とろとろと微睡んでいると、ゆっくり蓮に焦点があってくる。至極穏やかで優しい笑みを浮かべ、あたしの髪を撫でた。
「とってもかわいかったよ、今日も。愛しいよ」
「…あ、れん…あたし…寝ちゃった…?」
「うん。どこまで覚えてるかな…クリトリス、もっと強くしてって言ったのは憶えてる?」
「え……?そ!そんなこと言ってない!」
一気に目が覚めて恥ずかしすぎて頭まで毛布をかぶった。
「あはは。バレちゃったか」
「もう…蓮なんか……」
「お?その流れは“嫌い”って言うつもりなのかな」
「うう…」
そっと毛布の隙間から蓮の顔を伺うと、笑っていた。
「言わないでしょ。僕のこと大好きでしょ?」
「うん…」
「ちゃんと僕の目を見て言ってほしいなぁ」
鈴が隣にいるのに顔が見えないなんて寂しいなー。
そう言いながら毛布ごとあたしを腕に包んで、ふたりで笑った。
暑い毛布から抜け出して、そうして蓮の首に絡みつく。
蓮もしっかりあたしの背中に腕を回してくれた。
「蓮、大好きだよ」
そう言うと、ぎゅっと力を込めてくれるこの腕が。
「僕も、鈴のこと心の底から愛してるよ」
目を細めて笑う蓮が。
大好きだよ…