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SMを詰め込んだ短編集
第11章 愛する姉さんへ/SM
「…おはよ」
「ん…」

あれから3時間半。鈴が気絶しようと潮を吹こうと只管鈴のおまんことクリトリスを嬲り続けた。

「飲む?」
「ん…」

枕元に置いてあったペットボトルの水を口に含み、鈴に口づける。
零しながらもこくこくと喉を鳴らし、もっとちょうだいと舌で合図を送ってきた。
こういうのが小さな幸せというのだろう。
もう一度、鈴に水を飲ませてやった。

「体、痛い?」

傷が付かないように晒しを使ったが、逃げようと強くもがいたせいで少し赤くなっていた。

「へいき…」
「そう。でも一応、あとで軟膏を塗ってあげるね」
「うん…」

俺の腕の中で身じろいで、それから細い足を腰に巻き付けてきた。

「…蓮くん」
「うん?」
「……だいすき、だよ…」
「…どうしたの。いつもはそんなこと言わないのに」
「だいすき、だよ…」

涙声。
こちらの胸のほうがよっぽど詰まりそうだ。
さっきのがよほどつらかったのだろうか。
それとも、俺が鈴のこときらい、なんて間違えた解釈をされたのだろうか…


「れんくんのは、くれないの…?」
「え」
「あんなおもちゃじゃ、満たされないよ…」


ああ俺は、間違いなく世界で一番幸せな男だ。


今夜、俺が中だし最高記録を樹立したのは言うまでもない。
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