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SMを詰め込んだ短編集
第15章 SNS/SM
あたしの理解は全く追いつかないのに、成瀬京也はひとりで勝手にしゃべる。頭がガンガン痛んで、まるで成瀬京也…ううん、“レン“の声を水の中で聞いてるみたい。
“レン”があたしの目の前でしゃがみこむのが視界に映るが、顔を上げることができなかった。そんなことを意に介さず、節くれだった大きな手が、あたしの頬にそっと触れた。
…ああ、レンの手だ。画像で見たことがある。ゆるゆると顔を上げると、レンは慈愛に満ちてる歪んだ目を更に細め、ああ本物のりんだと呟いた。
「さて、お利口さんのりんをたくさん褒めてあげようね。こんな面倒な仕事、よく頑張ってるよね。えらいね」
壊れ物を扱うようにそっと頬を撫で、それからその手はあたしの制服のリボンを外した。
その手に気を取られてたから、成瀬京也が左手に持っているものに気が付けなかった。
「ねえ、りん。りんを躾けるために、この前通販で買ったんだよ。絶対りんに似合うと思ったんだ。今日から直接褒めてあげるよ。だからりんは今日から俺の犬になるんだよ」
魔法にでも掛かったように動けずにいるあたしの首に、真っ赤な首輪を嵌めた。それを愛おしそうにひと撫でして、恋人と愛を確かめるみたいなキスをした。ねっとりと唇を合わせ、ちゅ、と粘着質な音を立てて離れていくのを、あたしは他人事のように見ていた。
「まず挨拶の仕方から教えてあげる。下着を脱いで、跳び箱の上でM字に開くんだよ。それから、自分でまんこを目いっぱい広げるんだ。りんのかわいいまんこを俺に見せて。上手に出来たら、俺がコレをたっぷり塗ってあげるからね」
強力なメンソールが売りの歯磨き粉。あたしが好きなメーカーのもの。ひらひらと目の前で振って見せるから、ぞくりと背中に甘い電気が流れた。熱い粘液がとろりと溢れて下着を濡らすリアルな感覚に、目眩がした。
いつの間にか日は落ちて、狭い器具室の小さな窓はうっすら星が瞬いていた。
──ああ、夜が、あたしの大好きな、夜が始まる。
“レン”があたしの目の前でしゃがみこむのが視界に映るが、顔を上げることができなかった。そんなことを意に介さず、節くれだった大きな手が、あたしの頬にそっと触れた。
…ああ、レンの手だ。画像で見たことがある。ゆるゆると顔を上げると、レンは慈愛に満ちてる歪んだ目を更に細め、ああ本物のりんだと呟いた。
「さて、お利口さんのりんをたくさん褒めてあげようね。こんな面倒な仕事、よく頑張ってるよね。えらいね」
壊れ物を扱うようにそっと頬を撫で、それからその手はあたしの制服のリボンを外した。
その手に気を取られてたから、成瀬京也が左手に持っているものに気が付けなかった。
「ねえ、りん。りんを躾けるために、この前通販で買ったんだよ。絶対りんに似合うと思ったんだ。今日から直接褒めてあげるよ。だからりんは今日から俺の犬になるんだよ」
魔法にでも掛かったように動けずにいるあたしの首に、真っ赤な首輪を嵌めた。それを愛おしそうにひと撫でして、恋人と愛を確かめるみたいなキスをした。ねっとりと唇を合わせ、ちゅ、と粘着質な音を立てて離れていくのを、あたしは他人事のように見ていた。
「まず挨拶の仕方から教えてあげる。下着を脱いで、跳び箱の上でM字に開くんだよ。それから、自分でまんこを目いっぱい広げるんだ。りんのかわいいまんこを俺に見せて。上手に出来たら、俺がコレをたっぷり塗ってあげるからね」
強力なメンソールが売りの歯磨き粉。あたしが好きなメーカーのもの。ひらひらと目の前で振って見せるから、ぞくりと背中に甘い電気が流れた。熱い粘液がとろりと溢れて下着を濡らすリアルな感覚に、目眩がした。
いつの間にか日は落ちて、狭い器具室の小さな窓はうっすら星が瞬いていた。
──ああ、夜が、あたしの大好きな、夜が始まる。