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SMを詰め込んだ短編集
第16章 私のかわいい双子たち/SM
「んっ!んぅっ…はっ…」
「もっと舌出せよ、なぁ。噛んでてやるから」
「あっ…ぁ”っ…!」

頼んでもないのに舌を思い切り吸い上げられ、抗う間もなく、ぐっと舌を噛まれた。痛みに声を上げれば、あぁ可哀想になんて紫音が乳首を思い切り捻り上げた。

「あぁ”っ…!!」
「鈴かわいい。舌噛まれたら痛いよね?僕がこうやって痛いの誤魔化してあげるからね」
「あぁぁっ!あっ!」

喉の奥からしか声が出せなくて、敏感になりすぎた乳首を捻り上げられたせいで蓮音に胸を押し付けるような格好になってしまう。あまりにも屈辱的で、あまりにも恥ずかしい。
そんなあたしを見抜いて、蓮音はにやにやと意地の悪い笑みを浮かべた。

「鈴ちゃん。腰動いてる…」

さすが双子と言うべきか、蓮音が今思っていることを紫音が代弁したみたいだ。鼻から抜ける蓮音の吐息が、完全に笑ったそれだった。

紫音が未だ口へ入れているあたしの右手。左手まで蓮音に捕まっては、どうにも成すすべがない。両手を万歳の形に拘束され、舌を噛まれながら乳首をこね回され、更に蓮音の空いた手は、エプロン越しに反対側の胸へと回ってしまった。

「ふはっ…鈴、犬みてぇ」
「はっあっ!あぁ!」

漸く開放された口元には、舌を出しっぱなしにしていたせいで唾液が滴っている。ジンジンと痺れる舌を、上顎に擦り付けた。
呼吸が整うよりも早く蓮音がエプロン越しだというのに、あたしの乳首を核的に捉える。

「あっ!蓮音っ…」
「勃ってる」
「だ!めっ…やめっ」

ぐっと指先に力を加えられたかと思うと、蓮音があたしの足の間に膝を立てた。
敏感な部分をぐっと膝で押され、悔しくて睨み付けてやった。
こんなことなら生地の厚いジーンズでも履いてくるべきだった。
先日購入したばかりのフレアスカートと薄いストッキングでは、砦の意味を全くなさない。エプロンだってそんなに厚手の生地ではないから、膝の感触がやたらリアルに伝わってきてしまった。
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