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SMを詰め込んだ短編集
第16章 私のかわいい双子たち/SM
「なあ、俺の足使ってオナニーして見せて」
「何言ってっ…あ!」
膝をぐりぐりと押し付けられ、耳元には背後からの紫音の吐息。鈴ちゃんすっごくかわいいね、と囁かれる紫音の低音は、あたしの腰を砕くのに十分な破壊力だった。
「ほらもっと腰振れよ」
「クリトリス、勃起してきた?」
「あー俺の膝びしょびしょになっちゃいそー」
「ふふっ。もっとバンザイしようね?」
「しっかしエロい体だよなー」
「そりゃそうでしょ。僕達が毎日毎日一生懸命鈴ちゃんを調教したんだから」
「また竹串でクリ責めしてやりたいな」
「あの時の鈴ちゃん、狂ったように泣いてたもんね。でも、電マ放置も好きでしょ?」
「まだ動画残ってるぜ」
「後で見せてよ」
「おう、テレビに繋いで見ようぜ」
「いいね。音量も大きくして」あたしを挟んでの会話。その間にもふたりの責めは止むことは無かった。
絶対に声を出すもんかと歯を食いしばっているのに、蓮音はぐっ、ぐっとリズミカルに膝を押し当てるし、紫音は右、蓮音は左の乳首責めをやめようとしない。手を振りほどこうとも、大学生になった彼らにはほとんど無抵抗だった。ただただ食いしばった歯の隙間からふうふうと情けない息が漏れるだけだった。
「ねえ蓮音、僕も鈴ちゃんとキスしたい」
「いいぜ」
あたしの意見は無視ですかそうですか。
抵抗の意を示そうと身を捩って仰け反ってみたが、如何せん足の間に蓮音の膝が押し付けられているので、蓮音の膝にクリトリスを押し付けるような形になってしまった。
「紫音とのキスよりクリ責めしてほしいらしいぜ」
「えー残念だなぁ」
見逃してはくれなかった。全く逆効果だったことに激しく後悔したが、時すでに遅し。全く同じタイミングで拘束されていた手を離され、支えを失ってたたらを踏んだ。
「おっと…」
「鈴ちゃんこっちにおいで」
すぐさま蓮音が腰を支えてくれたから、倒れ込んで怪我などはしなかった。
…悔しいけれど、この双子がアホほどモテる理由は、こういう所かもしれないと頭の片隅でぼんやり思う。
こっちだよと紫音があたしの手を取って、ベッドの端に誘導した。勿論蓮音も腰を支えながら、数歩先のベッドの上に上がった。