この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
SMを詰め込んだ短編集
第17章 昔の男に貰った指輪してたら勿論彼に怒られた件!/SM
仕事が忙しすぎてー、なんて理由に感けた結果、部屋が魔窟と化してしまった。
久々に仕事が休みで、次はいつ纏まった睡眠が取れるか分からないからと惰眠を貪っていた朝の10時。“夜には終えそうだから、終わり次第そちらに寄る”と端的で事務的なメールを見て、嬉しい悲鳴を上げた。お互い激務のため滅多なことがない限りは、なかなか会えない恋人からだった。
ベッドから飛び起きてまず目に入ったのは、数週間溜めに溜めた洗濯物。隅とは言わず、我が物顔でそこら辺中に鎮座していらっしゃる埃たち。出しっぱなしのコスメ。買ったはいいが読む暇もなく放置したままの雑誌。封も切っていない郵便物の山。
──恭介さんが来る?ここに?この魔窟に?
本日二度目、そして初めての心からの悲鳴を上げ、あたしは半ばパニックになりながら慌てて部屋の掃除を始めたのだった。
久々に仕事が休みで、次はいつ纏まった睡眠が取れるか分からないからと惰眠を貪っていた朝の10時。“夜には終えそうだから、終わり次第そちらに寄る”と端的で事務的なメールを見て、嬉しい悲鳴を上げた。お互い激務のため滅多なことがない限りは、なかなか会えない恋人からだった。
ベッドから飛び起きてまず目に入ったのは、数週間溜めに溜めた洗濯物。隅とは言わず、我が物顔でそこら辺中に鎮座していらっしゃる埃たち。出しっぱなしのコスメ。買ったはいいが読む暇もなく放置したままの雑誌。封も切っていない郵便物の山。
──恭介さんが来る?ここに?この魔窟に?
本日二度目、そして初めての心からの悲鳴を上げ、あたしは半ばパニックになりながら慌てて部屋の掃除を始めたのだった。