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SMを詰め込んだ短編集
第18章 好きをどれだけ/SM
「やだっやめて!先生、なんでっ…」
シングルのパイプベッドに両手と両足を拘束されて、馬乗りになった蓮先生を見上げる。ベッドの真ん中に大の字で拘束された私を見下ろしながら、彼は無言でサングラスを外した。
にこりともしない先生にぞくりと背中を震わせるが、私はこんなことされる言われは無い。
「何に怒ってるんですか…っ」
お日様の光を全部閉じ込めたみたいな青い目は、少しも温かさを感じない。見下ろすその目は果たして私を正しく映し出しているのかさえ定かでなく、男性の割に艶めかしい唇は甘い言葉など知らないふうに苛立ちを現した。
「僕が何に怒ってるかって?」
無骨な手が私の首にかかる。皮の厚くなったその手は、温度が無かった。
「先生っ…やめて…」
「僕は確かに忙しくて、なかなかリンの傍にいてあげられなかった。でも、」
親指は正しく私の気道をなぞって遊ぶ。引き攣った呼吸器官は親指一本に狭まり、酸素が正常に運ばれなくなってしまった。
シングルのパイプベッドに両手と両足を拘束されて、馬乗りになった蓮先生を見上げる。ベッドの真ん中に大の字で拘束された私を見下ろしながら、彼は無言でサングラスを外した。
にこりともしない先生にぞくりと背中を震わせるが、私はこんなことされる言われは無い。
「何に怒ってるんですか…っ」
お日様の光を全部閉じ込めたみたいな青い目は、少しも温かさを感じない。見下ろすその目は果たして私を正しく映し出しているのかさえ定かでなく、男性の割に艶めかしい唇は甘い言葉など知らないふうに苛立ちを現した。
「僕が何に怒ってるかって?」
無骨な手が私の首にかかる。皮の厚くなったその手は、温度が無かった。
「先生っ…やめて…」
「僕は確かに忙しくて、なかなかリンの傍にいてあげられなかった。でも、」
親指は正しく私の気道をなぞって遊ぶ。引き攣った呼吸器官は親指一本に狭まり、酸素が正常に運ばれなくなってしまった。