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SMを詰め込んだ短編集
第18章 好きをどれだけ/SM
ただでさえ意味不明なこの状況に追いついていないというのに、彼は更に私を追い詰める。
「浮気はないんじゃないのかなぁ」
ビッ。聞き慣れない音をどこか遠くで聞く。視界には、無惨な布切れと化したTシャツが映ってた。
「浮気!?待って私そんなことしてない!」
「へー」
感情の籠らない指先は、可哀想な布切れを払う。
「キスマークとかは付けられてないみたいだね」
青が、歪む。
「当たり前じゃないですかっ私浮気なんてしてないもん!」
何をどう勘違いしたのか知らないが、私は純白だ。一生懸命お勉強してただけだし、蓮先生以外の人とどうこうなりたいだなんて微塵も思ってないし、寂しかったから…なんて理由で適当なオトコについて行こうとも思ってない。
私は、少しでも蓮先生の役に立ちたいとか、褒めてもらいたいとか、そういう理由で一生懸命勉強してたのだ。先生が忙しいのも知ってる。ワガママ言ってはいけないことも分かってる。だから、寂しいけど我慢してた。それなのに。
「ひどい…」
目のふちにたっぷり溜まった水が、ぽろりと落ちた。耳の上を流れてシーツにぽたりと落ちる音と、先生が腹の底から息を吐き出すのは同時だった。
「ひどいのはどっちだよ」
「なん、でっ…だって」
「浮気はないんじゃないのかなぁ」
ビッ。聞き慣れない音をどこか遠くで聞く。視界には、無惨な布切れと化したTシャツが映ってた。
「浮気!?待って私そんなことしてない!」
「へー」
感情の籠らない指先は、可哀想な布切れを払う。
「キスマークとかは付けられてないみたいだね」
青が、歪む。
「当たり前じゃないですかっ私浮気なんてしてないもん!」
何をどう勘違いしたのか知らないが、私は純白だ。一生懸命お勉強してただけだし、蓮先生以外の人とどうこうなりたいだなんて微塵も思ってないし、寂しかったから…なんて理由で適当なオトコについて行こうとも思ってない。
私は、少しでも蓮先生の役に立ちたいとか、褒めてもらいたいとか、そういう理由で一生懸命勉強してたのだ。先生が忙しいのも知ってる。ワガママ言ってはいけないことも分かってる。だから、寂しいけど我慢してた。それなのに。
「ひどい…」
目のふちにたっぷり溜まった水が、ぽろりと落ちた。耳の上を流れてシーツにぽたりと落ちる音と、先生が腹の底から息を吐き出すのは同時だった。
「ひどいのはどっちだよ」
「なん、でっ…だって」