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SMを詰め込んだ短編集
第4章 兄とあたしの蜜事/SM
「なかなかかわいかったぞ」
「おに、んっ…」

こんなに激しくあたしを攻めるのに、びっくりするほど優しいキスをしてくれる。
ちゅう、と優しく食んでから唇を舐め上げられるこの感覚がすごく好き。熱くて柔らかい舌が入り込んできて、必死に絡めた。舌を擦り合わせるのが好きで、お兄ちゃんの甘い唾液を喉に流す。首の後ろを支えてくれる手がどこまでも優しい。ずっとキスしてたい。もっと欲しい。

「ぃあああっ!!」
「これもだ」
「ひあああっっっ!!」

あんなに優しいキスをしながら、柔らかい舌を絡めながら、乳首を締め上げていた洗濯ばさみを叩き落とされる。ふたつめの洗濯ばさみなばちんとすごい音を鳴らして弾け飛んだ瞬間、床にジョボ…と液体の音。

「鈴…高校生にもなってお漏らしなんて恥ずかしいな?」
「ふっ…え、…」
「きちんと躾てやる」

口角を上げたお兄ちゃんの目は笑っていなかった。

1番大きなおもちゃを深く深く突き刺された。クリトリス用のローター付きバイブ。みっつのヒダが痛いほど勃起したクリトリスをがっちりと挟み込み、冗談かと思うほど細く強く振動し、どれだけ腰を捻っても全く離れてくれない。膣に深く刺さったバイブの本体は、お腹側の縦1列に大きなフェイクパールが並んでいる。これがあたしの壁を抉り、大きな円を描くように、傷を負ってのたうち回る蛇のようにあたしのナカを暴れ回った。本体がこれだけ暴れ回れば当然一体型となっているクリトリスバイブもあたしの勃起クリトリスを挟み込んだまま暴れ周り、挟まれて強く振動しているだけでもイき狂いそうなのに更に引っ張り押し出し、暴れ回っている。
あたしはこのバイブが1番苦手だ。気持ち良すぎて死んじゃう。
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