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SMを詰め込んだ短編集
第7章 オイシイ ケーキ イカガデスカ /調教
森の中の小さな家。母は随分前に出て行った。父は仕事から帰ってくるとまず鈴を部屋に呼ぶ。やや暫くしてから鈴の悲痛な叫び声が聞こえる。鈴を守りたくて何度も父に立ち向かったが、ろくな食事も与えられずがりがりの僕と巨漢の父とでは力の差は歴然だった。
鈴は裸にされて父のグロテスクなそれを口にも股の間にも突き刺され、泣きながら一生懸命咥え込んだ。そうしなければ一日に一切れしか与えられないパン──僕らの食事はお預けになってしまうから。
満足した父が風呂場へ行ってからようやく泣きつかれた鈴の元へ駆けて、色んな体液まみれになった体を優しくケアしてあげる。僕にできることはそれだけしかなくて悲しくて虚しくて、歯痒かった。
「ごめんね鈴…」
「ううん、いいの。こうしなければ蓮だってごはん食べられないもの…」
儚く笑う鈴をぎゅっと抱きしめた。苦しい。できることなら代わってあげたい。
「鈴が全部食べていいよ」
ゴミでも投げつけるかのように床に落とされた一切れのパンを拾って埃を払い、鈴に差し出す。
鈴はやつれた顔で笑っていた。
「ダメだよ。ちゃんとはんぶんこ、しよ?」
「ううん。鈴がつらい思いをして手に入れたんだ。鈴が全部食べるべきだよ。僕なら大丈夫だから」
「ダメだよ。はい、こっちが蓮ね」
そう言ってはんぶんこにしたパンを噛み締めて、僕たちは手を繋いで宛がわれた屋根裏へ行った。
これが僕らの、日常──
鈴は裸にされて父のグロテスクなそれを口にも股の間にも突き刺され、泣きながら一生懸命咥え込んだ。そうしなければ一日に一切れしか与えられないパン──僕らの食事はお預けになってしまうから。
満足した父が風呂場へ行ってからようやく泣きつかれた鈴の元へ駆けて、色んな体液まみれになった体を優しくケアしてあげる。僕にできることはそれだけしかなくて悲しくて虚しくて、歯痒かった。
「ごめんね鈴…」
「ううん、いいの。こうしなければ蓮だってごはん食べられないもの…」
儚く笑う鈴をぎゅっと抱きしめた。苦しい。できることなら代わってあげたい。
「鈴が全部食べていいよ」
ゴミでも投げつけるかのように床に落とされた一切れのパンを拾って埃を払い、鈴に差し出す。
鈴はやつれた顔で笑っていた。
「ダメだよ。ちゃんとはんぶんこ、しよ?」
「ううん。鈴がつらい思いをして手に入れたんだ。鈴が全部食べるべきだよ。僕なら大丈夫だから」
「ダメだよ。はい、こっちが蓮ね」
そう言ってはんぶんこにしたパンを噛み締めて、僕たちは手を繋いで宛がわれた屋根裏へ行った。
これが僕らの、日常──