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愛おしいキミに極甘な林檎を
第36章 You belong to me

「風子、会いたかったよ」
「おかえりなさい、ソラ先輩。無事に帰ってきて良かったです」
目の前に来たソラ先輩は私の背中に手を回して引き寄せて強く抱きしめてくる。
他の人に見られているかもしれないのに……。
でも触れたかった温もりをやっと感じることができて心が癒されていく。
帰ってきた喜びを伝えたくて恥ずかしがりながら私もソラ先輩の背中に手を回した。
本当に何事もなくて良かった……。
「キスもしたいから早く家に帰ろう」
「私は逃げないのにどれだけ急いでいるんですか」
だけどまだ連休なのもあり、帰り道はとても混雑していてなかなか家に帰れなかった。
「俺がいない間、寂しかった?」

