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愛おしいキミに極甘な林檎を
第36章 You belong to me

「たった五日でもとても寂しかったです……。もう私の傍から離れないでくださいね」
無理を言っていると思うけど少しでも長く一緒にいて欲しい……。
自分の手をソラ先輩の手に上に重ねて見つめると、何の悩みもなさそうな爽やかな微笑みを向けられる。
「今度こそはずっと一緒にいれるよ」
「…………」
何も言えなかったけど不安な表情を隠すように私も笑ってみせた。
それから話題を変えて出張先がどんな場所だったのか聞かせてもらった。
話を聞く限り、海外に行ってきて楽しかったように見える。
右手は相変わらずのようだけど仕事が上手くいっている証拠なのかなと思えた。
家に帰ると、言っていたとおりにすぐにキスをされる。
軽いものかと思っていたけど、それだけでは終わらずに角度を変えて貪られて私はソラ先輩のシャツにしがみついた。

