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愛おしいキミに極甘な林檎を
第36章 You belong to me

電話を切らないままひとりエッチをしてしまったんだ……。
淫らな声をソラ先輩に全部聞かれていたと思うと、オナニーをしたと言うよりも恥ずかしくなる。
目を合わせられなくなって顔を横に向けると、私の手首を掴んでいた大きな手がなぞるようにして上がっていく。
手のひらが重なってから指を絡ませられると温かい気持ちに包まれた。
「俺の名前を呼んで気持ち良くなってくれて嬉しかったよ……」
耳元で甘く囁かれて恥ずかしい思いをしたご褒美を与えられる。
飴と鞭だ。
「だってソラ先輩が私の中で一番エッチなんですもん……」
「それは光栄だね」
目が合ってからソラ先輩はゆっくりと顔を近づけてきて口付けをしてくる。
「んっ……」
帰ってきてからすぐにしたキスの続きをするように繰り返されて、私も真似するように返す。

