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愛おしいキミに極甘な林檎を
第36章 You belong to me

次の日。ソラ先輩は早速理人さんと連絡を取ったようだった。
会う予定を立てるだけなのに、わざわざご飯を食べに行く約束までしていた。
「また理人さんと二人で会うんですか……。すっかり仲良しになっちゃって」
「風子も行く?」
「いいえ。男二人で行ってきてください。私は留守番してますので」
私を狙う男と仲良くなれないと言っていたソラ先輩がここまで仲良くしているのが不思議でたまらない。
理人さんが言う“その時”が何なのか気になって仕方がなかった。
お盆休み最後の日。私はソラ先輩と祖父の家へ向かう。
スーツを着て失礼のない格好をしているから真剣に話合いをするんだと思う。
どうなってしまうのか怖くて、私は車に乗った時から肩が上がりっぱなしだった。
「リラックスしなよ。風子は黙っていていいんだからさ」
「もちろん余計な口は出しませんよ。でもなんだか緊張します……」

