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愛おしいキミに極甘な林檎を
第36章 You belong to me

いじめをなくそうと校則を変えようとしていたけど、加害者の生徒に対して退学という罰を与えるのはやり過ぎだと言われて周りに反対されていた。
「いいことをしようとしているんですからきっと皆分かってくれます」
「九割の生徒に納得してもらえないと可決されないんだけど、ひとりでは……ね」
絶望的な状況。
生徒会長の任期を終えるまでに叶えたいことなのにこのままでは何も変えられない。
でも私はソラ先輩のしようとしていることを応援したかった。
「ひとりじゃありません。私がいます」
「えっ……」
「これでソラ先輩と私、確実に二人はいるじゃないですか。他には何をしたらいいですかね?賛成意見の署名が欲しかったら集めてきますよ」
「乙羽さん……」

