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愛おしいキミに極甘な林檎を
第39章 キミに告げる愛



次の日。私とソラ先輩は乙羽家へと向かった。


インターホンを押すと父と母が何ら変わらない笑顔で出迎えてくれた。


久しぶりに帰る我が家。

玄関を上がって室内を見ると借金が発覚した時のように家具が少なくスッキリとしている。


きっと私が帰ってくるからわざわざ片付けたのだろう。



リビングに行ってから父と母の対面に座るとなんだか緊張してくる。


二人と真面目な話なんてしたことがなかったから余計に……。



丁寧に挨拶をして、世間話が落ち着いてからソラ先輩は本題を切り出した。



「風子さんと同棲をしたいので許可していただけませんか?」


既に私が勝手に住み込んでいたけど……っというのは言わずに黙っている私。


ドキドキしながら母の様子を伺うと、目を見開いて口元に手を運んでいた。



「あら、同棲?千十郎さんのところで同棲するなら私たちに許可なんていらないわよ」


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