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愛おしいキミに極甘な林檎を
第39章 キミに告げる愛

「俺は試すつもりはありません。四年間付き合ってみて、風子さんがどんな人なのかしっかりと分かりましたから。
……ですから、近々結婚する前提に同棲したいと思っています」
ちっ、近々……!?
その言葉を聞き、俯いてニヤニヤとしてしまいそうになる口元を必死に抑える。
ただただ顔が熱い……。
「あらあら、そうなの……。風子ちゃんもそう考えていて、それが幸せだと思うの?」
前髪で隠れている額に汗を滲ませている私は迷いなく首を縦に振った。
「彼氏と一緒にいて幸せだから」
「そう……。お父さん、これはますます寂しくなりそうね……」
顔の力を緩めた母は隣に座って腕組をしている父の肩をトントンッと叩いた。
普段無口の父は目を閉じて納得したように頷いている。
「いいの……?」

