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愛おしいキミに極甘な林檎を
第39章 キミに告げる愛



「もちろんお金が大事なのは分かってるから。でも私はお金よりも彼氏と一緒にいたいから同棲したい」


思いをぶつけてみると母はまた驚いた顔をしていた。


自分の進路を決める時はいつも遠慮気味に話していたから驚くのも仕方がない。



「まぁ!大学生からの付き合いだものね……。お母さんはてっきり二人が千十郎さんのところで結婚するのだと思っていたわ。


今から試しに一緒に暮らしてみるのも悪くないとは思うけど……。

もし…合わなかったりしたり、目的もなくずるずるといったら…ねぇ……」


眉を下げた母はソラ先輩の方に視線を移す。


“ねぇ”っと言う時に疑問を含んだイントネーションだったから、女としての不安が込められているんだろう。



母の不安になんと答えようか考えているとソラ先輩が先に口を開いた。


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