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愛おしいキミに極甘な林檎を
第39章 キミに告げる愛

それから数日後。
プロポーズはまだしも正式に同棲は決まって私はソラ先輩のマンションに引っ越した。
これで他人とは言われないだろう。
同居人だ。
仕事が終わった後、課長の手が空いた隙を狙って話し掛ける。
「課長、住所が変わったので書類を書いてきました。変更の方をよろしくお願いします」
手渡すと紙面を見て少し驚かれた。
「引っ越したんだな。この場所だと会社の近くだから徒歩で通うようになるか。……もしかして、塑羅緒くんと同棲か?」
「はい。やっと決まったんですよ」
喜んだ声で言うと、課長の表情が一瞬だけ曇った。
でもすぐに困ったような笑顔で私の方を見る。
「良かったな、認められて。でもお爺さんのところには住まないのか?」

