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愛おしいキミに極甘な林檎を
第39章 キミに告げる愛

二人で同時に達してから横になっている時に抱きつくとソラ先輩に顔を覗かれた。
「あのさ、風子……。聞きたいんだけど……」
「はい。なんでしょうか?」
「セックスはそこそこしてると思うけど欲求不満だった……?」
「いっ…、いえいえ!そういう意味で誘ったわけではないので気にしないでください。私はソラ先輩との性生活に満足してますから」
「それならいいんだけど……」
やはり勘違いされてしまっていたようだ。
ソラ先輩の奥さんか……。
再び言われた時の台詞を脳内で再生するとニヤけてくる。
結婚を意識しているようなことを聞き出せただけでも良しとしよう。
頬を緩めて体を寄せていると、ソラ先輩は握力が落ちた右手で私の背中を撫でていた。
顔が見えなかったからどんなことを考えていたのか分からないけど、私が話し掛けるまで何も言わなかった。

