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愛おしいキミに極甘な林檎を
第39章 キミに告げる愛



今日は一日休みだから心置き無く過ごせる。

しかも天気がいいし、出掛けるには絶好の日だ。


お気に入りの白いワンピースを着て紺色のカーディガンを羽織り、暑くもなくて寒くもない外を歩く。



朝の散歩がてらまずは公園に行った。名前は伝翠公園。


平日の午前中だから遊んでいる子供たちはいなくて、殆ど年寄りくらいしか散歩していない。



ここは大学生の頃にソラ先輩と来たことがある場所。


高校生の時に記憶がなくなったせいで全く思い出せないけど、ソラ先輩が私に「好きだよ」っと告白してくれた時の場所らしい。



遠回りしたけど、いろんなことがあったな……――――



大学生の頃に来た時に座ったベンチに腰を下ろしてからしばらく秋の空を眺めた。


この時期に見る空は高く澄み渡っていてとても綺麗だ。


でも九月下旬になったのもあって吹いている風も冷たくなってきた。



「……よし、早く次に行こう」


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