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愛おしいキミに極甘な林檎を
第39章 キミに告げる愛



次は駅に向かい、電車に乗って移動して大型ショッピングモールに行って買い物をする。


そこでは秋服や雑貨を見た後に気になっていた映画を観た。



お腹が空いた頃には昼が過ぎていてランチを食べる。

食後には、美味しいと噂があるたい焼きも食べた。


「ん~!甘くて美味しい」


日々仕事を頑張っている自分にご褒美だ。



いつもはソラ先輩と二人で出掛けるけど今日はひとり。


知ってる人は誰もいないし、みんな仕事をしていると思うから会う事もないだろう。


それでも寂しくない。



今まではひとりでいる時間が嫌いだったけれど……。



高校一年生の夏まで消えていた記憶を少しを取り戻したけど私はずっとひとりだった。


乙羽家に養子に行く前の育ての親に見捨てられて、いじめられていたせいで友達もできなかった。



学校でも家でも居場所がなくて寂しくて、誰でもいいから一緒にいて欲しいと思っていた。



でも今は心が安定しているのもあって一人の時間も満喫できるようになった。


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