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愛おしいキミに極甘な林檎を
第40章 婚約者として……

どうしてそんな顔しているのかなんとなく分かる。
きっと私を心配しているからなんだろう。
話が済んだ後、幼い二人に連れられて私とソラ先輩と理人さんは茶の間へと向かった。
手を引いて連れて行くから可愛い。
新しい両親が決まったからなのか、幼い二人の表情は生き生きとしているように見えた。
「おじちゃん、風子おねえちゃんとけっこんするの?」
「そうだよ。風子おねえちゃんはおじちゃんのものになるんだよ」
「塑羅緒さん、弟と妹はまだ幼いんですから変なことを教えないでください」
「何もやましいことを言っていないじゃないですか」
「いいえ。その言い方ですと語弊があります。小さい子にはもっとやんわりと言わないと。
風子さんのことも、もの扱いするのはどうかと思います。一応ですが兄として忠告しておきます」

