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愛おしいキミに極甘な林檎を
第40章 婚約者として……



「そんなに驚くことではないだろ。結婚するんだし」


“結婚”という単語に未だに慣れなくて口元が緩んで顔がカァッと熱くなる。



「でも私はまだソラ先輩の両親と一度も会ってないのに勝手に話を進めていいんでしょうか……?」



「話はしてあるから日にちを決めても大丈夫だと思うよ。それにもう少しで都合もつくだろうし、会えると思うから」


「うーん……。ソラ先輩は入籍する日はいつがいいと思いますか?」



「付き合った日もいいけど、円周率の日である三月十四日とか」


「いつまでも続くって意味ですか。さすが理系ですね」


「もちろん風子が望むならすぐでも異論はないよ」


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