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愛おしいキミに極甘な林檎を
第40章 婚約者として……



もう片方の目からも涙が出てきて拭ってから鼻をすすった。



「絶対に前みたいに使えるようになるまで回復してみせるから泣かないでよ」



「ぜったい…ですよ……」


「うん。約束する」


小指を立ててソラ先輩に向けると指切りをしてくれた。


嘘はつかないと思う。

ついたとしてもいつもばらしてくれるから……。


だから今回もそうだと信じることにした。




その約束で安心した私は椅子に座ってようやく朝ご飯を食べる。


「ところで、籍はいつ入れようか。結婚記念日にしたい日はある?」


クラムチャウダーをスプーンですくって口にした時、ソラ先輩が重要な話を持ち掛けてくるから吹き出しそうになった。



「いっ、いきなりですね……。変なところに入るかと思いました」


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