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愛おしいキミに極甘な林檎を
第40章 婚約者として……



祖父の方で結婚の話をしていた時は全て任せたまま結婚の話が進んでいったから何も分からないままだった。


だから二人で話し合って一緒に前に進めていくのが楽しい。


なんだか既に夫婦生活が始まっているみたいだ。



結婚してからも様々なことをこうやって進めていくのかな。


難しいことがたくさんあると思うけど、ひとりじゃできないこともソラ先輩とならできそうだ……。




話が順調に進んでから穏やかな日々が過ぎていく。


季節は秋真っただ中の十月中旬。



何も変わらないと思っていたけど恐れていたことが起きた。


それは急にきたわけではなくて積み重なって起きたことだった。




朝ご飯を作った後にソラ先輩を起こしに行き、音が鳴った体温計を見て私は眉を寄せる。



「三十八度……、熱が下がってないですね……。昨日もふらふらになって帰ってきたんですし、いい加減に今日は仕事を休んでください」


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