この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
愛おしいキミに極甘な林檎を
第40章 婚約者として……

最近、毎日遅くまで残業をしてきて無理をしているうちにまた熱が上がっていた。
夏の終わりから体調が良さそうだと思ったのに入院していた時と同じくらい顔色が悪い。
「だめです。行かないで寝ていてください」
熱っぽい顔をしているソラ先輩が起き上がろうとしたから、私は体を押して再びベッドに寝かせようとする。
どうして体を壊してまで仕事に行くんだろう。
熱があるんだから一日くらい休んでも誰も責めないと思うのに……。
無理をするなっと言ってくれる上司がいる私にはそれが理解できなかった。
「大丈夫。解熱剤を飲めばなんとか動けるから」

