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第41章 あなたがいない

私も会社でセックスをした事があるから他人のことを言えないんだけど……。



「アッ、アッ…、アァンッ……、ねぇ、一緒にイって…？ンンッ……、一緒に、お願いしますッ……」


知り合いの淫らな声を聞きながら気づかれないように動かずに屈み続ける。


両手で耳を塞いでも聞こえてくるから逃げ場がなくてつらい。



毎日が忙しくて抑えていた性欲が湧いてきてしまう。


ひとりでする気にもなれなくてベッドの上でパンツの中に手を伸ばすこともなかった。


他人のセックスを見聞きしただけなのに体が熱くなってきて興奮している。


いつから私はここまで変態になってしまったんだろう。

こんな趣味はないのに……。