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愛おしいキミに極甘な林檎を
第41章 あなたがいない


二十分ほど経った頃、やっと鈴川さんの喘ぎ声が止まって二人の乱れた呼吸しか聞こえなくなった。


キスをしたり、抱き合っているのかまだ女子更衣室を出て行かない。


「続きはホテルでしましょう……?体が冷たくなっちゃいましたよー」

「はははっ」


笑い声だけでは男が誰なのか分からない。


鈴川さんが会社に来て一週間しか経っていないのに早くも体の関係を持つなんて相手の男はよくやるものだ。



しばらくしてから足音がして、ドアが閉まる音が聞こえた。


終わって帰った……?


被っていた布を捲り上げると二人が去って行ったようで室内には誰もいない。


「ううぅ……」


立ち上がると股の間がヌルヌルしていて不愉快だった。


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