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愛おしいキミに極甘な林檎を
第41章 あなたがいない



「ッ…、アアッ……、最高だ……。鈴ちゃんッ……」


鍵を掛けた人が去ってから激しくなる喘ぎ声に私と課長は顔を見合わせた。


この状況に困ったという意味でいて欲しいし、向けているのはひたむきな眼差しだと信じたい。


他人のセックスに触発されて上司から男になるはずもないと……。


「ンッ、ンンッ……、イクッ、陸田さんッ……、アアァッ……」


「イッてるの……?鈴ちゃんカワイイ……」


この前のようにセックスをしているところを聞いているだけで秘部が濡れてくる。


濡れたいとも思っていないのに、心に反して身体は呑まれていく。



行為を終えてから陸田さんと鈴川さんにバレた時も怖いけど、こうして耐えている時間もつらい。


しかも今日は寒くて、この部屋には暖房がない。


体も冷えてきて両手で腕を掴んで窓の外に視線を移した。

すると隣にいた課長が切なそうな顔をして私のすぐ側に距離を縮めてきた。


「乙羽……――――」


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