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愛おしいキミに極甘な林檎を
第43章 これからもあなたと一緒に……

「確かにストレスが寿命を縮めることはあるだろうけど……、こうなってから余命を宣告されたことは一度もないから」
「え……?でも前に入院していた時にソラ先輩の余命が短いと聞いていたんですよ……?
もっても年内ってほど大きな病気になってるって……」
「死ぬわけないよ。誰がそんなことを言ったんだよ」
「……颯太が言っていました」
「次に会った時に言わないとかな。他人を勝手に殺すなって」
「本当なんですよね……?ほんとの、ほんとの、本当なんですよね?」
手の震えが止まったと思ったら今度は信じられなくて涙が滲んできて声が震える。
ソラ先輩の手に触れながら確かめるように見つめると、柔らかな笑みを向けて縦に頷いてくれた。
「よかったっ……、よかったぁ……。じゃあ、これからも、もっと、もーっと一緒にいれるんですね?」

