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愛おしいキミに極甘な林檎を
第43章 これからもあなたと一緒に……



「もちろん。これからも一緒だよ」


「うっ…、ううっ……。よかった……。ソラ先輩がいなくならなくて…ホントによかったぁ……。

いなくなってしまったら私……、どうやって前に進んだらいいのか…分かりませんでした……」


安堵した私はベッドに座っているソラ先輩の膝に泣き崩れた。

すると私が泣き止むように背中をそっと摩ってくる。



颯太と那砂さんにどうして嘘をつかれていたのか、その時は余命が言われていたのか真実は分からない。


二人に余命のことを言われてからもうすぐソラ先輩が私の前からいなくなってしまうと思うと、ずっと胸が苦しくて不安だった。


でも、その心配がなくなったと思うと心がすぅっと軽くなって嬉しくて、嬉しくて涙が止まらない。



これからも一緒に同じ時間を歩んでいけると思うと未来が明るく見えてきた。


埋めていた顔を上げてから鼻をすすり、私はにっこりと笑ってティッシュで涙を吹いた。




「――――だけど、このままだと冗談抜きで俺のことを気に食わない奴に殺されてしまうかもしれないね」


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