この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
愛おしいキミに極甘な林檎を
第43章 これからもあなたと一緒に……

他の女の体の一部にソラ先輩の手が触れていると思うと胸が苦しくなる。
そんな中、何を話しているのか耳を澄ました。
「――それは自分の夫にしてもらいなよ」
夫っということは相手は既婚者……?
「帰って来るのは明日なのよ!?いつもいつも時間ないし。もう、仕事しすぎ。クソ生理でお腹痛いし最悪」
「……体を冷やさないようにしてね」
「でも塑羅緒のおかげで助かったわ~!ありがと。じゃあまたね」
「うん。気をつけて帰って」
歩きにくそうにして改札を通って行った女性の見た目は私たちよりも年上。
母親にしては若すぎる。
生理のことまで話していたから会社の人や従兄弟にしては仲が良いし、姉がいることも聞いていない。
その親しそうな女の人は誰……?

