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愛おしいキミに極甘な林檎を
第44章 愛の結晶

「はい。プレゼント」
「へ……?」
「風子が好きそうなパジャマだと思って買ったんだ」
「ありがとうございます……」
外食をして帰ってから渡されたプレゼント。
それは買おうと思っていたけど、着れるサイズが売り切れていて断念したピンク色のパジャマだった。
どうやら先にソラ先輩が買っていたから売り切れになっていたようだ。
「私もそのパジャマ買ったんですよ……。ソラ先輩とお揃いの物が欲しいなって思って……。どうぞ……」
「ありがとう。同じ物を買っていたなんて気が合うね」
風呂上がりに二人で着て念願のペアルックをすることができた。
とても嬉しいはずなのに私は引きつった笑顔で上の空。
駅前で見たあの光景がどうしても信じられなかった。

